迷える趣味人 新幹線を撮るのは難しい

どうも、ゴールデンウィークですね。NRS2です。
今回は前回ブログで書ききれなかった新幹線撮影の難しさを備忘録的に書いてみようと思います。

今回のカメラはD200、AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F2.8G、Ai AF-S Teleconverter TC-20E IIの組み合わせです。撮影時期が違いますが、被写体が新幹線なので、多分間違いないと思います。

新幹線撮影での悩みどころの一つに、露出やピントがあります。
高速な上に白いボディの東海道新幹線は、その難しさも段違いです。

▼前回のブログから一枚
700系C60編成
小田原駅下り本線を通過する700系新幹線。

焦点距離は35mm換算600mm。これだけの望遠レンズだと、被写界深度は浅くなります。被写体が大きいとは言え、ノーズが長い新幹線の顔にピントを合わせるのは中々大変なものです。しっかりピントを合わせるためにはもう少し絞りたくなりますが、そのためにはシャッター速度を遅くする必要があります。被写体ブレを起こさないためには、出来るたけ早いシャッター速度が欲しいので、ここは悩みどころです。それに適正露出を得ることも考えなくてはいけません。D200が高感度ノイズに強ければ、増感によりシャッター速度の選択の幅が広がるのですが、残念なことに高感度ノイズに弱い機種なので、できるだけ増感は避けたいものです。
ちなみに、このときは1/1000、F5.6でシャッターを切っています。

新幹線撮影の悩みどころはシャッター露出や被写界深度だけでじゃありません。
フォーカスモードの選択も意外と悩みの種になります。

▼コンティニュアスAFサーボ、AF-Cで撮影した写真
N700系
2013年に撮影した東海道新幹線の写真。

このときはヘッドライト付近にフォーカスエリアを重ね続けてシャッターを切りましたが、構図を確認する余裕がないので、左右にスペースがなく、なんとも残念な感じの一枚に仕上がりました。

▼ピンボケ
700系C11編成
ライトにピントが合ったと思ったら、外れてしまったれ例。

このモードでシャッターを切ると強い光源などにカメラを向けるとピントが正しく合わないことがあります。
白い車体の東海道新幹線や高輝度のヘッドライトへカメラを向けると、その頻度も高くなる気がします。テレコンかませてもっさりしたAFですが、次のコマでは焦合してたりします。この辺りはSWMのおかげですね。

▼E3系R19編成
E3系R19編成
大宮駅へ入線するE3系+E5系。

大宮駅みたいな正面でシャッターを切る場合は問題なくAF-Cが使えます。連写する場合、AF-Cの方がピンボケの写真が少ない気がします。

▼シングルAFサーボ(AF-S)で撮影した一枚。
N700系Z52編成
2014年に撮影した東海道新幹線の写真。

基本的に、列車の顔がレンズ面に対して平行になる場面以外ではAF-Sで撮影しています。予め線路や枕木にピントを合わせおき、ピントを合わせた位置に列車が来たらシャッターを切る、所謂置きピン。これが列車を撮影する基本だと思うのですが、どうなんでしょうか。

新幹線をAF-Sで撮る場合、構図が安定する半面、レリーズタイミングが残念なことになりがちです。早すぎたり、遅すぎたりしてピントが外れてしまうとAF-Cに切り替えて撮影するのですが、結局構図が残念なことになります。

600mmの圧縮効果でも怖いくらいの迫力が伝わってくる新幹線撮影。ピント、露出、その他全てにより神経を使います。これは年に一度くらいの撮影では上達しないかな?本当、新幹線撮影は難しいものです。

それでは

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